シャツ地について

シャツ生地の素材を知ろう

ブロード
たて糸とよこ糸に同じ太さの糸を使用して、たて糸をよこ糸の倍くらいの密度に
織った平織りの生地。表面になめらかな光沢があり、高い番手になるほど光沢が増す。
50番手のものが多く使用され、80~120番手になると上質な高級感がある。
ポプリンともいう。

オックスフォード
たて糸・よこ糸を2本ずつ引きそろえて、平織りにした生地。斜子織りともいう。
比較的厚地で光沢があり、織目がはっきりしているのが特徴。
ソフトで通気性があり丈夫。ボタンダウンシャツによく用いられる。
たて糸・よこ糸を2本ずつ引きそろえたうえ、たて糸に色糸、よこ糸に白糸を使用して織ったものを
オックスフォードシャンブレーという。

サテン
たて糸とよこ糸の交わる組織点をなるべく少なくしたうえで、
その組織点を連続しないように分散させ、
並布面にたて糸かよこ糸のどちらかだけを緻密に浮かせてばせた繻子織りの生地。
独特の光沢があり、なめらか。ドレッシーな衣装に適している。繻子ともいう。 絹を用いた本繻子(シルクサテン)・綿繻子(綿サテン)・毛繻子などがある。

シャンブレー
たて糸に色糸、よこ糸に白糸を使用した平織りの生地。
薄手で艶があり、淡いパステルカラーが特徴。


ローン
細い番手を使用し、密度を粗くした平織り生地。
薄手の素材でさらさらとした上品な感じがある。


ボイル
細い強撚糸(ボイル糸)を使用した平織り生地。
薄手で通気性があり、シャリ感があるので夏用素材に向いている。
たて糸・よこ糸の両方に双糸を使用したものを本ボイル、
よこ糸に単糸を使用したものを半ボイルという。

刺子織
平織りなどの生地に、刺繍をしたかのようにやや太めの糸を浮かせて織り、
ストライプやチェックといった柄・模様を表現したもの。

ツイル
綾織ともいう。たて糸、よこ糸をそれぞれ2本以上の間隔で交差させる織り方。
平織に比べると交差が少なく浮糸が多いため、地厚の生地が得られる。
また表面に出る糸の面積が多く光沢があり、ななめに畝(うね)が現れる。

カルゼ
たて糸またはよこ糸を2本以上引きそろえて、よこ糸やたて糸に交錯して組み合わせて織った生地。
ななめに畦(うね)が現れることが特徴。
光沢があり、ドレッシーで高級感があり、地合いがやわらか、シワ寄りが少なく着心地がいい。
カルゼとは、イギリスのサフォーク州の毛織物産地「カージー」からきたといわれている。

ヘリンボーン
ヘリンボーンとは英語でニシンの骨のこと。模様がニシンの骨に似ているので名付けられた。
日本語では杉綾織という。由来は山型の連続した模様が杉の枝ぶりに見えることから。