ジーンズ縫製の舞台裏

デニム洗い加工について

ジーンズ生地は丈夫なゆえに厚い、そんなイメージはありませんか?
だからこそジーンズには独自の縫い方があり、Ripo trenta anniには商品を形へと導くそんな技術があります。

そんなRipo trenta anniのジーンズの縫製の裏側をご紹介します。

縫製方法「巻き縫いについて」

巻き縫いとは、ジーンズの縫製に欠かせない縫製方法の一つです。

ラッパの画像

2枚のデニムの生地を重ねて、その名の通り巻き込むように生地を合わせて縫い合わせていく技法です。

特に内股や脇、尻ぐりなどの強度が必要な箇所に使われ、デニムの丈夫さはこの巻き縫いがあってこそ、と言っても過言ではありません。
一部作業服などの強度が必要なアイテムに使用されることもありますが、一般的な洋服にはあまり使われないデニムならではの縫い方とも言えます。
この巻き縫いには「ラッパ」という金具をミシンに装着し、縫い代を巻き込むのが特徴です。

チェーンステッチの画像

オンス(デニム生地の厚み)によってラッパを変えながら縫っていきます。
このラッパを使った縫製は微調整が難しく、この技術こそ熟練の職人ならではのものではないでしょうか。
そして、巻き縫いをした生地の裏は、必ずチェーンステッチになります。

ステッチとは?

まず「ステッチ」とは、縫い合わせた部分を補強するために表側を再度縫うことでジーンズの補強を目的とした縫製のことを指します。
しかし、補強のためとは言っても表面に出ることから、ジーンズの付加価値を高めるデザインとしてステッチにこだわるブランドが増えてきました。

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中でもこのチェーンステッチはジーンズ特有。
昔からあるステッチ方法で、特に巻き縫い、ウエストベルト裏、裾などに使われることが多いです。

その特徴はなんといっても鎖のような「うねり」。
これは後に「アタリ」と呼ばれ、ジーンズを履き込めば履き込むほどに出てくる立体的な表現で、履いていくうちに色の濃淡や陰影が見えてきて次第に味が出てきます。

デニムの奥の深いところポイントですね。

タックボタン・リベットとは?

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次に紹介するのは、ジーンズに使われる特別な付属金具、その名もタックボタン、リベットについてです。

Ripo trenta anniではオリジナルデザインのタックボタン、リベットを使用しています。
タックボタンには「Okayama LTD.Ripo trenta anni」リベットには「Okayama LTD.R.T.A」と刻まれています。
Ripoのデニムを手に取った際にはぜひ注目していただきたいポイントのひとつ。

では順番に紹介していきます。まずタックボタンについてです。

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通常、ボタンは糸で縫い付けるイメージがあるかと思いますが、タックボタンは違います。

「Tuck(タック):押し込む」

その意味通り、金具で押し込んで止めるボタンのことをタックボタンと言い、糸に比べて横への強いひっぱりにも耐えられるのが特徴です。デニムではフロント部分に使われる事が多いです。

ポケット部分についている金具は「リベット」と呼ばれています。

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リベットについては少し歴史にも触れてみましょう。
デニムのポケットにリベットがなぜ必要だったのか、遡ること1800年代のことです。
ジーンズが作業着として我々の生活に寄り添っていた頃の話。

ジーンズも一概に「頑丈」とは言っても、可動域の大きな股の部分や物の出し入れが激しいポケット部分は他の箇所に比べてどうしても破損に繋がります。
そこでポケットの補強をしたり、小股の止め補強に打たれたのがリベットでした。
このような歴史もありつつ、今ではこのリベットにRipoのようにデザインを施すブランドも多く、その違いを楽しむのもジーンズの楽しみの一つかもしれません。

ぜひ好みのタックボタン、リベットを探してみてください

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糸について

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破れないこと、丈夫なことはもちろん大切なことですが、とは言え何と言ってもデニムは縫い物であることを忘れてはいけません。
ともなるとやはり重要なのは「糸」。
アイテムや縫う場所、デザインによってどの糸を使うのか、たくさんの種類の中から選んでいます。

スパン糸

「紡績糸」とも言われ、綿や麻、動物の毛を原料にした天然繊維をときほぐし、何本も引き伸ばしてから撚り合わせた糸。
短い繊維をねじり合わせることで絡み合い、滑りにくくなることで引っ張っても繊維が抜けることがなく一本の糸として生まれます。
一方ねじり合わせを弱めることで強度や形を変えることができ、広く活躍できる糸がこのスパン糸です。

フィラメント糸

短い繊維のスパン糸とは反対に、長い繊維をそのままの長さの状態で糸にしたのが、このフィラメント糸です。
繊維ひとつひとつが長いため、強度が強いのが特徴です。
どちらもポリエステル100%の糸で強度が強く、色落ちもしません。
比較的、安く一般的に使われる糸です。

綿糸

綿100%でできた綿糸は、色落ちがあり、強度が弱いです。
色落ちする糸‥と聞いてもピンと来ない方が多いかと思いますが、要は色落ちがするので履けば履くほど風合いが出るということです。
そのため自然と生地に馴染んでくるためデニム製品に用いられることが多い糸となっています。

コア糸

最後にコア糸ですが、この糸は綿とポリエステルの混合糸、綿糸より強度が強く、風合いだしの色落ちも楽しめる糸です。
コア糸は綿糸よりも高く、高級な糸になります。

いかがだったでしょうか?
デニムを縫うにも、どんな方法で縫われているのか、縫うためにどんな素材が使われているのか、そこには技術や暮らしの知恵、様々な思いが入っていることがわかっていただけたかと思います。
逆に言えばこの複雑な工程を経て、皆様の元へと届くデニム。
より一層大切に、可愛がっていただける一着になれたら、これ以上に嬉しいことはありません。