かっこいいジーンズに必要なもの。

かっこいいジーンズ

「かっこいいジーンズ」と一概に言っても、加工や色落ち、シルエットや生地へのこだわり、その条件は十人十色。
では「本当にかっこいいジーンズ」とは何か。
今日はその見つけ方をこっそり教えちゃいます。

目次

  1. 商品の選び方
  2. 伝統工芸「藍染」の技術
  3. 伝統工芸「絣」の技術
  4. まとめ

商品の選び方

前提として、私達には「どこでモノを買うか」ということに対して無限の選択肢があります。

商品の選び方

実際にお店に行って手に取る場合もあれば、インターネットを利用して後日、商品がお家に届くこともあります。
となれば何を重視してモノを選ぶのが良いでしょうか?

「モノ」から「コト」へという時代の流れがあるように、その商品の背景には何があるか、どんな歴史があるか、どんな物語があるかということに重点を置いている人が増えています。
私たち作り手は、商品に”性能”と”価格”以外の新たな価値を見出してもらいたいと考えています。
その一歩として提案したいのは、デニムを購入するときにはぜひ「岡山産」を選んでいただきたい!ということです。

岡山産デニムを選ぼう!

岡山産デニムを選ぼう!

その理由は「岡山」と「デニム」には長い歴史があるということ。
岡山デニムの魅力をひとことで伝えるならば、「長い年月をかけて培われてきた職人の知識や経験・技術を基に、物づくりへのこだわりや情熱を惜しみなく注ぎ込んだ逸品」に尽きます。
職人による染めや織物の確かで繊細な技術と新しい付加価値や可能性を追求する多大な努力があってこそ、逸品と呼ぶに相応しい岡山デニムが生まれました。

なぜ岡山デニムなのか?

では、この職人による染めの技術も紹介します。

なぜ岡山デニムなのか?

この写真は一日中デニム製品を縫っていた日のスタッフの手です。
手がほんのり青くなっているのがお分かりいただけますでしょうか?

一日中デニムを触っていると、こんな風に手が青くなっていることがあります。
これこそが「藍」の色です。

伝統工芸「藍染」

どこで作られたものなのか、そして何から作られたものなのかに加えて、インディゴ(藍)による色合いやヒゲやアタリと呼ばれる色落ちもジーンズのかっこよさを語るうえでは欠かせません。

伝統工芸「藍染」

遡ること江戸時代。 日本人に馴染みの深い色として愛されてきた藍色のその元となる藍染料である「蒅(すくも)」作りが瀬戸内海を挟んだ徳島県で盛んに行われてきました。
藍染した商品には見た目の美しさに加え消臭効果や殺菌効果、また丈夫で長持ちする実用的な面も兼ね備えており、長く親しまれてきました。

「藍」のシンプルな色合いは寒色でありながら深みがあり、使えば使うほどに味が出てきます。
藍染の技術は、ジーンズのフィニッシュ工程である染め・洗い加工に応用され、ジーンズの特殊な染めを可能にしました。

伝統工芸「絣」

藍染に加えて忘れてはいけないのが「絣(かすり)」です。
これは文様の一種で、文様がかすれて見えることが特徴です。

この技術はダメージ加工、ヴィンテージ加工などに応用され、ジーンズに高い付加価値を与えました。
隣県である広島県の伝統工芸であるこの絣と、海を挟んだ徳島県から広まった藍染。
岡山県から近い地域には良質なジーンズを作るために必要な技術が揃っていました。
そして最後に岡山デニムを語る時に忘れてはいけないのが、クオリティへのこだわり。

江戸時代から綿を中心とする繊維産業で栄えてきた岡山。
受け継がれる伝統の技を大切にしながら、今も新しい技術の開発と高品質なデニムが作られ続けています。

岡山デニム

いかがだったでしょうか?

岡山デニムとは、単に岡山で生産されたデニムというだけではありません。
染め・織り・縫製、すべての製造工程においてクオリティにこだわり、岡山の職人の手によって生み出されるデニムこそ、本物の岡山デニムと言えるのです。
ぜひ自分ならではのかっこいいデニム探しの参考にしてみてください。

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